架空都市設定資料「首都:大都」[No.8026]
七世区のネーミングもまた苦し紛れであった。「名が無い」が「七井」に変化して、後に読み方と漢字が変換されたとされている。最終的には作者の地元にある七世橋から拝借したと思われるが、歴史上の設定はされていない。
この区にはGR線が全く通っておらず、鉄道網は地下鉄と市電と私鉄で構成されている。私鉄沿線というとそれぞれの会社に個性があって、沿線は独特な雰囲気が出るかもしれない。ここでは大樹急行と茎川鉄道に依存するが、いずれも植草県側に長い路線を持つ会社である。茎川鉄道には空港のアクセスがあるものの、国際空港は大都湾の西の和泉県にあるので、外国人の需要は少ないかもしれない。ただ、地価は大都の平均よりは安いと思われるので、在日ならぬ在月の移民はそれなりに多いかもしれない。
そして下町の雰囲気が漂うとあって、若者よりも高齢者の方が圧倒的に目立つだろう。悪い意味で大都の中ではダサく見られがちだが、環境や住民の気質は悪くないと思われる。
この区にはGR線が全く通っておらず、鉄道網は地下鉄と市電と私鉄で構成されている。私鉄沿線というとそれぞれの会社に個性があって、沿線は独特な雰囲気が出るかもしれない。ここでは大樹急行と茎川鉄道に依存するが、いずれも植草県側に長い路線を持つ会社である。茎川鉄道には空港のアクセスがあるものの、国際空港は大都湾の西の和泉県にあるので、外国人の需要は少ないかもしれない。ただ、地価は大都の平均よりは安いと思われるので、在日ならぬ在月の移民はそれなりに多いかもしれない。
そして下町の雰囲気が漂うとあって、若者よりも高齢者の方が圧倒的に目立つだろう。悪い意味で大都の中ではダサく見られがちだが、環境や住民の気質は悪くないと思われる。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8025]
「七世区(しちせいく)」
面積は大都で最大レベルで、人口もそれに呼応して多い。現実世界の東京・下町の雰囲気に最も近い区と思われるが、具体的に特定の場所は思い当たらず、場所によって混ぜこぜになるかもしれない。
ここも例外なく全体的に低地が広がり、昔は一面に田園風景が広がっていた。やがて宅地化が進んでそれも減少したとはいえ、やはり一部で残っている。人口に相応して住宅地や団地が多いはずだが、平坦な土地なのでどこにでも存在し得ると思われる。
区の中心部は茎川鉄道が交差する七世駅周辺で、市電田野川線も通るとあって、下町風情はマックスだろう。この辺りは細い川が何本も枝分かれしていて自然も多いので、大都のオアシス的な存在である。
面積は大都で最大レベルで、人口もそれに呼応して多い。現実世界の東京・下町の雰囲気に最も近い区と思われるが、具体的に特定の場所は思い当たらず、場所によって混ぜこぜになるかもしれない。
ここも例外なく全体的に低地が広がり、昔は一面に田園風景が広がっていた。やがて宅地化が進んでそれも減少したとはいえ、やはり一部で残っている。人口に相応して住宅地や団地が多いはずだが、平坦な土地なのでどこにでも存在し得ると思われる。
区の中心部は茎川鉄道が交差する七世駅周辺で、市電田野川線も通るとあって、下町風情はマックスだろう。この辺りは細い川が何本も枝分かれしていて自然も多いので、大都のオアシス的な存在である。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8024]
「丑寅区(うしとらく)」
名前の通り大都の北東に位置するが、ネーミングセンスからして、やはり作者が苦し紛れに設定したのがバレバレであろう。ここは大都市域では最後に編入された土地であった。正確な面積は出ていないが、人口も人口密度も都内最少とされている。茎川と田野川に囲まれた大都の辺境で、最もダサい区と言われているらしい。現在も川沿いに田園風景が広がり、田舎の雰囲気を漂わせている。
区内の鉄道網は、市電田野川線とGR外環線、茎川鉄道吉津線のみである。とはいえ、市電の輸送力は路線バス以上新交通システム以下といったところだろう。現実世界の都区部ならば、こんなんでキャパが足りるのやら!?と思うほど鉄道空白域は広い。人口が増え続ければ何らかの対策は立つかもしれないが、総合的に見て現実世界の東京都区部では存在し得ないような区かもしれない。現実世界では東京を飛び出して埼玉県の三郷の辺りの雰囲気に近いと思われる。
名前の通り大都の北東に位置するが、ネーミングセンスからして、やはり作者が苦し紛れに設定したのがバレバレであろう。ここは大都市域では最後に編入された土地であった。正確な面積は出ていないが、人口も人口密度も都内最少とされている。茎川と田野川に囲まれた大都の辺境で、最もダサい区と言われているらしい。現在も川沿いに田園風景が広がり、田舎の雰囲気を漂わせている。
区内の鉄道網は、市電田野川線とGR外環線、茎川鉄道吉津線のみである。とはいえ、市電の輸送力は路線バス以上新交通システム以下といったところだろう。現実世界の都区部ならば、こんなんでキャパが足りるのやら!?と思うほど鉄道空白域は広い。人口が増え続ければ何らかの対策は立つかもしれないが、総合的に見て現実世界の東京都区部では存在し得ないような区かもしれない。現実世界では東京を飛び出して埼玉県の三郷の辺りの雰囲気に近いと思われる。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8023]
浅田区域は大形本線沿線と地下鉄浅田線沿線にざっくり二分されているが、両者は井戸川によって分断されていることもあって地形も大きく変わる。名前が示す通り、前者は細かい起伏があって坂が多く、一方は後者は全体的に平坦で昔は田んぼが広がっていた。
さて、区の東を流れる田野川は植草県側を源とする茎川水系に対して、中央部を分断する井戸川は立体県側を源とする竜川水系である。治水事業によって昔の流れからは人工的に変えられたが、区の北部の都府境から都会府春日市にかけては川が無く、台地状の地形になっている。この辺りは昔から畑が広がっていたが、今も鉄道空白域が広いので、住宅地と農地が混在するのどかな雰囲気の土地が広がっている。
さて、区の東を流れる田野川は植草県側を源とする茎川水系に対して、中央部を分断する井戸川は立体県側を源とする竜川水系である。治水事業によって昔の流れからは人工的に変えられたが、区の北部の都府境から都会府春日市にかけては川が無く、台地状の地形になっている。この辺りは昔から畑が広がっていたが、今も鉄道空白域が広いので、住宅地と農地が混在するのどかな雰囲気の土地が広がっている。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8022]
「浅田区(あさだく)」
設定当初は浅草の雰囲気を想定していたが、場所的にいつの間にか北千住のようになってしまった。区の中心となる浅田駅には多くの路線が集中するが、乗り換え客で混雑するものの、いずれも広域を結ぶメインルートというわけでもない。区の西を南北に貫く大形本線の方に流れが集まり、坂駅で大都方面と鴨池方面に分岐する。GR亀橋線は安田鴨池ラインが通って以来、マイナーな各駅停車のみの路線から激変した。もはや現実世界の赤羽線のように名前が消滅している。
ところで、坂駅や区の北に隣接する春日市は実在世界にもあるが、多分設定当時は気付いていなかったらしい。この辺りも大都の街はずれに位置するわけで、先に設定してしまった広大な土地に名前を付けるのにも苦労が多かったのだろう。
設定当初は浅草の雰囲気を想定していたが、場所的にいつの間にか北千住のようになってしまった。区の中心となる浅田駅には多くの路線が集中するが、乗り換え客で混雑するものの、いずれも広域を結ぶメインルートというわけでもない。区の西を南北に貫く大形本線の方に流れが集まり、坂駅で大都方面と鴨池方面に分岐する。GR亀橋線は安田鴨池ラインが通って以来、マイナーな各駅停車のみの路線から激変した。もはや現実世界の赤羽線のように名前が消滅している。
ところで、坂駅や区の北に隣接する春日市は実在世界にもあるが、多分設定当時は気付いていなかったらしい。この辺りも大都の街はずれに位置するわけで、先に設定してしまった広大な土地に名前を付けるのにも苦労が多かったのだろう。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8021]
中丸区内の鉄道というと、GR中丸線とそれに並行する中丸大都ラインがあまりにも強力である。だが、後者は中丸~大都がノンストップなので、大都近郊からの通勤客は立ち寄ることも少なくて通り抜けるだけである。よって、沿線はさほど目立って栄えてはいない。幹線道路も並行していないので、昔からの住宅密集地がごちゃごちゃしている。とはいえ、さすがに中丸線沿線とあらば利便性が良いので地価は高い。
この中間に位置する瑞岩寺駅は近くの寺院に由来するが、昔は参拝客以外に目立った需要は無かった。だが、地下鉄瑞岩寺線が開通して大樹急行と直通運転したことで急激に発展した。そしてこの地下鉄は、東院山から瑞岩寺まで中丸線を横方向に貫いて、更に追手門へ直結したことで、区内の交通の流れは激変した。
一方、追手門を縦方向に貫くのは市電田野川線である。ちなみに過去に市電を都電に変えるという論争が起きたが、設定上の決着は決めかねている。こちらは区の東の田野川沿いをのんびり走るが、地元民だけでなく観光客の利用も多い。
この中間に位置する瑞岩寺駅は近くの寺院に由来するが、昔は参拝客以外に目立った需要は無かった。だが、地下鉄瑞岩寺線が開通して大樹急行と直通運転したことで急激に発展した。そしてこの地下鉄は、東院山から瑞岩寺まで中丸線を横方向に貫いて、更に追手門へ直結したことで、区内の交通の流れは激変した。
一方、追手門を縦方向に貫くのは市電田野川線である。ちなみに過去に市電を都電に変えるという論争が起きたが、設定上の決着は決めかねている。こちらは区の東の田野川沿いをのんびり走るが、地元民だけでなく観光客の利用も多い。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8020]
「中丸区(なかまるく)」
大都をぐるぐる回るGR中丸線は、現実世界の山手線に相当するのは察しの通りである。電車は環状運転するとはいえ、路線の起点は月本橋駅で、財部・東院山・安田・鴨池と外回りを通って、終点は中丸駅である。中丸~大都は大形本線、大都~月本橋は耶麻本線のそれぞれ一部区間に属する。
ならば地名の由来やいかに? そもそも中丸線は、大都の中央に円(〇)を描いている路線であることに由来する。てことは、そこに中丸駅ができて、それがやがて区の名称になったということか!?普通は最初に地名があって、その場所にちなんだ駅名が付けられる流れになるのではないか? だけど少数ながら、駅名に由来して地名が付いた実例は存在する。
そんなわけで、中丸駅の周辺が区の中心とされてはいるものの、区域の北西のやや偏った場所に位置する。昔から栄えていたのは都道15号の浅田通りに沿う地域で、現在は地下鉄浅田線が通っている。その中心駅である追手門は、No.8001 の院山と対極をなす。現実世界の浅草に相当する場所で、四六時中観光客で賑わっている。
大都をぐるぐる回るGR中丸線は、現実世界の山手線に相当するのは察しの通りである。電車は環状運転するとはいえ、路線の起点は月本橋駅で、財部・東院山・安田・鴨池と外回りを通って、終点は中丸駅である。中丸~大都は大形本線、大都~月本橋は耶麻本線のそれぞれ一部区間に属する。
ならば地名の由来やいかに? そもそも中丸線は、大都の中央に円(〇)を描いている路線であることに由来する。てことは、そこに中丸駅ができて、それがやがて区の名称になったということか!?普通は最初に地名があって、その場所にちなんだ駅名が付けられる流れになるのではないか? だけど少数ながら、駅名に由来して地名が付いた実例は存在する。
そんなわけで、中丸駅の周辺が区の中心とされてはいるものの、区域の北西のやや偏った場所に位置する。昔から栄えていたのは都道15号の浅田通りに沿う地域で、現在は地下鉄浅田線が通っている。その中心駅である追手門は、No.8001 の院山と対極をなす。現実世界の浅草に相当する場所で、四六時中観光客で賑わっている。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8019]
鴨池区は南北に細長く、北は南春日や小紬まで広がる。この辺りもまた大都の果てに位置し、比較的大きな川が流れていることもあり、実在世界では板橋区や北区の雰囲気に近いだろう。特に目立ったものも無くて住宅地が密集しているが、昔からR1の旧街道に沿って街が連なっていたので、歴史はそれなりに古い。今は鴨池駅周辺に比べると若者受けする印象は薄く、高齢者の比率が高い。とはいえ、人気が無ければ地価は上がらないわけで、貧乏人とっては地味な穴場となっている。
さて、長い間未設定のまま放置されていたことをそろそろ決めるとするか…。鴨池区では「月影の駅」のネタがぼちぼち登場していたが、主人公:勇人は大都のどこに住んでいるのか? 開発時から漠然とこの辺りを想定してはいたが、曖昧に未設定としていた。決定をためらう要素として、職場が月本橋区浜村というのでは、通勤に乗り換えが多くて不便ではないのか? 、そして、津倉島の満腹横丁へよく食事に行くという件について、家と会社を結ぶルートからはずれてしまうのではないか? ということである。とはいえ、作者が脳内で色々シミュレーションしたところで、鴨池区内からはどうしても離れられない。そんなわけで彼の家は鴨池区のどこかということで公式に決定する。尚、シナリオ展開では後で引っ越すこともあるので、これはあくまで本編での設定である。
さて、長い間未設定のまま放置されていたことをそろそろ決めるとするか…。鴨池区では「月影の駅」のネタがぼちぼち登場していたが、主人公:勇人は大都のどこに住んでいるのか? 開発時から漠然とこの辺りを想定してはいたが、曖昧に未設定としていた。決定をためらう要素として、職場が月本橋区浜村というのでは、通勤に乗り換えが多くて不便ではないのか? 、そして、津倉島の満腹横丁へよく食事に行くという件について、家と会社を結ぶルートからはずれてしまうのではないか? ということである。とはいえ、作者が脳内で色々シミュレーションしたところで、鴨池区内からはどうしても離れられない。そんなわけで彼の家は鴨池区のどこかということで公式に決定する。尚、シナリオ展開では後で引っ越すこともあるので、これはあくまで本編での設定である。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8018]
鴨池~安田~東院山~月本橋にかけての中丸線の左半分は、安田鴨池ラインと称する快速線が並行している。現実世界の湘南新宿ラインと同等の路線ということで察しが付くだろう。てなわけでこの区間は複々線、要するに4本の線路が並んでいるわけだが、前回に続いてピンと来た人はごく少数居ることか…。こちらもまた「月影の駅」のシナリオ次第で登場する場面がある。隅々までプレーせずとも、宣伝動画でカンニングできるので先にばらしてしまおう。ついでに言っておけば、動画のラストシーンがそれである。
この場所の具体的な設定はどこか? というと、詳細図の道路網の地図はまだ描いていないので、ピンポイントでは確定していない。ただ、作品を開発していた時点から、鴨池区の辺りであることは想定していた。ゲームの画面では線路は縦方向なので方角は一致しないが、RPGツクール2000の仕様なので仕方あるまい。このマップ1枚組むだけで数ヶ月かかったので、内部システムの複雑さでは戦闘システムを上回っているかもしれない。
この場所の具体的な設定はどこか? というと、詳細図の道路網の地図はまだ描いていないので、ピンポイントでは確定していない。ただ、作品を開発していた時点から、鴨池区の辺りであることは想定していた。ゲームの画面では線路は縦方向なので方角は一致しないが、RPGツクール2000の仕様なので仕方あるまい。このマップ1枚組むだけで数ヶ月かかったので、内部システムの複雑さでは戦闘システムを上回っているかもしれない。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8017]
鴨池は池袋の雰囲気に近いという設定ではあるが、設定上の地名の由来は池袋ではない。そこは単純に字が重なっただけである。鴨池駅北口から数分歩いた場所にある鴨池公園に由来するのが正解である。ここは歴史の古い大きな公園で、カルガモが飛来することで知られている。
この公園だが、実は「月影の駅」の中で、シナリオ分岐次第で登場する場面がある。それは一体どこか? ヒントはSLが静態保存されている場所である。ほんの数秒ではあるが、隅々までプレーしたことがあればピンと来るかもしれない。だけど大多数の皆様が分かるわけも無いので、もっと簡単にばらしてしまおう。宣伝動画の中で登場するので、SLが登場したらその場所だと感知して頂きたい。
そんなわけで、鴨池駅は南口が近代的な高層ビルが林立しているのに対して、北口は割と閑静な住宅密集地となっている。だけどただでさえ副都心には四六時中人間が大量に押し寄せるので、ゴミゴミした雰囲気からは逃れられそうにない。多分公園にもホームレスやら酔っ払いやらが日常的に居るのではないか!?
この公園だが、実は「月影の駅」の中で、シナリオ分岐次第で登場する場面がある。それは一体どこか? ヒントはSLが静態保存されている場所である。ほんの数秒ではあるが、隅々までプレーしたことがあればピンと来るかもしれない。だけど大多数の皆様が分かるわけも無いので、もっと簡単にばらしてしまおう。宣伝動画の中で登場するので、SLが登場したらその場所だと感知して頂きたい。
そんなわけで、鴨池駅は南口が近代的な高層ビルが林立しているのに対して、北口は割と閑静な住宅密集地となっている。だけどただでさえ副都心には四六時中人間が大量に押し寄せるので、ゴミゴミした雰囲気からは逃れられそうにない。多分公園にもホームレスやら酔っ払いやらが日常的に居るのではないか!?
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8016]
「鴨池(かもいけ)区」
ずばり鴨池駅とその周辺は、現実世界の池袋に近い。だが更に、駅の南側は新宿西口を思わせる高層ビルが立ち並ぶ。院山が新宿になり得なかったことで、後からその設定が加えられた。月本國には副都心という概念が存在しないが、ここが最もその雰囲気に近いと言えるだろう。
そもそも他の区よりも早く踏み込んだ設定がされた理由と言えば、察しが付きやすいかもしれない。作者の家から東京方面へ向かうならば、まずたどり着くのは池袋か新宿である。当然ながら日常的にひっきりなしに訪れているわけで、最も設定しやすいわけである。
かくして、鴨池駅周辺はビジネス街と歓楽街の両方の顔を併せ持つ。そして大都近郊の都会府や、遠くは立体県関南地方や日吉県や佐野県方面から、日々通勤客がわんさか押し寄せて混雑する街である。都民よりも都外の住民の方がこの街のことは詳しいかもしれない。
ずばり鴨池駅とその周辺は、現実世界の池袋に近い。だが更に、駅の南側は新宿西口を思わせる高層ビルが立ち並ぶ。院山が新宿になり得なかったことで、後からその設定が加えられた。月本國には副都心という概念が存在しないが、ここが最もその雰囲気に近いと言えるだろう。
そもそも他の区よりも早く踏み込んだ設定がされた理由と言えば、察しが付きやすいかもしれない。作者の家から東京方面へ向かうならば、まずたどり着くのは池袋か新宿である。当然ながら日常的にひっきりなしに訪れているわけで、最も設定しやすいわけである。
かくして、鴨池駅周辺はビジネス街と歓楽街の両方の顔を併せ持つ。そして大都近郊の都会府や、遠くは立体県関南地方や日吉県や佐野県方面から、日々通勤客がわんさか押し寄せて混雑する街である。都民よりも都外の住民の方がこの街のことは詳しいかもしれない。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8015]
「竜橋区(たつはしく)」
昔は川沿いに田んぼが広がっていたが、地形的にはやはり細かい起伏が多い。大都から見れば街はずれのマイナーな存在だったが、歓楽街の安田や鴨池へのアクセスがよいことから近年になって人気が上昇した。閑静で小洒落た住宅地が多く、著名人も多く住んでいて、現実世界ならば目黒区に近いか? もっとも、幹線道路から一歩入れば、ごちゃごちゃした路地が多いのも現実世界に近い。
ところでこれは余談だが、自由が丘と聞くと全国の田舎者の皆様は何を連想するだろうか? 実際行ってみれば現実を思い知るだろう。バリアフリーの実現不可能な、歩道も無い狭い道路がごちゃごちゃしていて、人間が大量に押し寄せ、乗用車がタイヤをきしませて曲がり角を必死に通過し、背後から大型の路線バスが迫って来る…。まあそんな自由とは名ばかりな、とても窮屈な街である。
区内で昔から人口が集中していたのは、竜橋駅と女木島駅の周辺だった。しかしながら、区内を貫く鉄道は存在せず、中央部と北部の加々爪駅から先は鉄道空白域が広い。住宅地ばかりで遊ぶ場所は限られ、庶民階級には不便な場所だが、それでも住みたがる田舎者は多いようである。
昔は川沿いに田んぼが広がっていたが、地形的にはやはり細かい起伏が多い。大都から見れば街はずれのマイナーな存在だったが、歓楽街の安田や鴨池へのアクセスがよいことから近年になって人気が上昇した。閑静で小洒落た住宅地が多く、著名人も多く住んでいて、現実世界ならば目黒区に近いか? もっとも、幹線道路から一歩入れば、ごちゃごちゃした路地が多いのも現実世界に近い。
ところでこれは余談だが、自由が丘と聞くと全国の田舎者の皆様は何を連想するだろうか? 実際行ってみれば現実を思い知るだろう。バリアフリーの実現不可能な、歩道も無い狭い道路がごちゃごちゃしていて、人間が大量に押し寄せ、乗用車がタイヤをきしませて曲がり角を必死に通過し、背後から大型の路線バスが迫って来る…。まあそんな自由とは名ばかりな、とても窮屈な街である。
区内で昔から人口が集中していたのは、竜橋駅と女木島駅の周辺だった。しかしながら、区内を貫く鉄道は存在せず、中央部と北部の加々爪駅から先は鉄道空白域が広い。住宅地ばかりで遊ぶ場所は限られ、庶民階級には不便な場所だが、それでも住みたがる田舎者は多いようである。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8014]
未谷区はテストの答案で食らうバツ印のような形なので、区域は東の方へも広がっている。東の果ては立都鉄道水沼駅の辺りで、月本橋から北へ延びてきたR1がここをかする。大都には御所を中心に8つの環状道路があるが、最も外側の都道8号の境通りが通川に架かる境橋でR1と重複する。鴨池区と千理市が接近するこの場所は交通の要所で渋滞が多発していた。よって、更に外側の都会府へ大きくはみ出した場所にバイパスが通った。
一方、未谷駅から北西方向は、竜川に沿って都府境にかけて鉄道空白域が広い。都区部の果てとあって農地も多く、のどかな雰囲気である。路線バスがひっきりなしに通るが、自転車の通行も非常に多い。
境通りの1本内側を通る都道7号の虹通りは、GR外環線に沿って未谷区内を横断する。前述のR176とは区の中心部で交差し、この二本が区内の重要な幹線道路となっている。ほぼ鉄道も並行しているので流れはよい。更に高速道路が外環状線と都心へ放射状に延びる路線が効率よく通っているので、交通網は都内でもかなり整備されている方であろう。
一方、未谷駅から北西方向は、竜川に沿って都府境にかけて鉄道空白域が広い。都区部の果てとあって農地も多く、のどかな雰囲気である。路線バスがひっきりなしに通るが、自転車の通行も非常に多い。
境通りの1本内側を通る都道7号の虹通りは、GR外環線に沿って未谷区内を横断する。前述のR176とは区の中心部で交差し、この二本が区内の重要な幹線道路となっている。ほぼ鉄道も並行しているので流れはよい。更に高速道路が外環状線と都心へ放射状に延びる路線が効率よく通っているので、交通網は都内でもかなり整備されている方であろう。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8013]
未谷区は大都の北西の端に位置するということで、都区内ならば練馬や板橋といった区に相当するかもしれない。しかしながら、そういうイメージはどうにも感じないのである。総合的に見れば、色々な要素が混ざったオリジナルといったところか…。
まずは区の南部の方に細かい起伏が多い。これは前述の通り谷による地形だが、実際は100mにも満たないので、色別標高図ではベタ塗りである。鉄道空白地帯の傾斜地に住宅地が密集しているので、多摩丘陵の辺りを思わせるかもしれない。
続いて未谷駅周辺の中心部に相当する地域だが、ここは中心だけあって傾斜地ではなく、小高い台地状の地形といったところか…。鉄道の主要駅とあって地価は高く、高層の建物が多いと思われる。幹線道路であるR176は区の南北に貫くが、この辺りに宿場町があった。
まずは区の南部の方に細かい起伏が多い。これは前述の通り谷による地形だが、実際は100mにも満たないので、色別標高図ではベタ塗りである。鉄道空白地帯の傾斜地に住宅地が密集しているので、多摩丘陵の辺りを思わせるかもしれない。
続いて未谷駅周辺の中心部に相当する地域だが、ここは中心だけあって傾斜地ではなく、小高い台地状の地形といったところか…。鉄道の主要駅とあって地価は高く、高層の建物が多いと思われる。幹線道路であるR176は区の南北に貫くが、この辺りに宿場町があった。
架空都市設定資料「首都:大都」[No.8012]
「未谷区(みやく)」
西島と同様、昔は大都の街はずれに位置する田舎だった。「未」は未開や未知を表す文字である。稲作文化全盛の世においては、この地は田んぼの開墾には適さない傾斜地が多く、長年に及び放置されていたらしい。誰も近寄ることの無かった知られざる谷が、やがて地名の由来になったとされる。尚、それに該当する場所は未谷駅周辺の狭い範囲なので、区の面積自体は大都では大きい方である。よって、中心部を離れれば田園地帯は多い。
この地名だが、既出の院山や園根と同様、現実世界のワープロソフトでは一発変換できないので、作者自身はいつもぼやいている。いやまあ変換させること自体は簡単なのだが、とにかく扱いが面倒臭い。いずれにせよ、現実世界には存在しない、月本固有の名詞であることを意味しているわけである。
どうせ月本國は架空世界なのだから、今後地名を大量生産する上で、何も現実世界から馬鹿正直に全部拝借する必要もあるまい。地形設定を済ませた後だからこそ、可能な限りオリジナルの固有名詞を自作量産するのもアリということである。
西島と同様、昔は大都の街はずれに位置する田舎だった。「未」は未開や未知を表す文字である。稲作文化全盛の世においては、この地は田んぼの開墾には適さない傾斜地が多く、長年に及び放置されていたらしい。誰も近寄ることの無かった知られざる谷が、やがて地名の由来になったとされる。尚、それに該当する場所は未谷駅周辺の狭い範囲なので、区の面積自体は大都では大きい方である。よって、中心部を離れれば田園地帯は多い。
この地名だが、既出の院山や園根と同様、現実世界のワープロソフトでは一発変換できないので、作者自身はいつもぼやいている。いやまあ変換させること自体は簡単なのだが、とにかく扱いが面倒臭い。いずれにせよ、現実世界には存在しない、月本固有の名詞であることを意味しているわけである。
どうせ月本國は架空世界なのだから、今後地名を大量生産する上で、何も現実世界から馬鹿正直に全部拝借する必要もあるまい。地形設定を済ませた後だからこそ、可能な限りオリジナルの固有名詞を自作量産するのもアリということである。