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架空創造地図描画日記2019[No.6439]

 今まで挙げた例を元に描く場合、周囲の地形設定をあまり気にすることもなく、水面の形も気にせず自由に描けるかもしれない。よって、当局がやっちまったとぼやいているのは別のところにある。それは、山地の谷間を流れる川をせき止めたダム湖である。こいつは予想以上に縛りが厳しく、地形設定からやり直さないと本当に不自然な形になってしまうから恐ろしい。
 とにかく引き続き例を挙げ続けてみるか…。まずは東京から近いところで…というより東京都の奥多摩湖である。小河内ダムによってせき止められた人造湖だが、地形図では湖面の標高は516.9~517mでほぼ一定で数値が出る。かくして、川や湖の標高は水面が基準であって、川底や湖底が基準ではないまずは架空地図の地形設定において、そこは遵守しなければならない。

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架空創造地図描画日記2019[No.6438]

 内陸にある天然の湖というと、火山の噴火で川がせき止められた様子が想像できる。北海道にはそういう湖もたくさんあるが、画像は近接しているということで、屈斜路湖と摩周湖を挙げてみた。
 前者は湖畔の半分程度が平坦な土地なのに対して、後者は周囲を山に囲まれているらしい。ただ、斜面はまったりとしているらしく、湖の形状も極端なジグザグは無く滑らかな曲線を描いている。火山による堆積物により、まったりした地形になったのだろう。もっと周囲が険しいと水面との標高差が明確に出るのだが、まったりし過ぎて湖の形状が判別しづらいのも考え物である。
 月本國全図を最初に描いた当時、作者の脳内の湖はすべてこのイメージだったと思われる。だが、世の中そんなに甘くはないわけで、今から先が思いやられるのだが…。
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架空創造地図描画日記2019[No.6437]

 北海道のオホーツク海沿岸には、海岸に沿って大きな湖がいくつも並んでいる。これらは元々海の入江だったが、長い年月の間に沿岸に砂が堆積して、やがて海と切り離されたらしい。尚、サロマ湖と能取湖は沿岸の一部が途切れているが、人工的に掘削されて湖の中に漁港が造成されたらしい。
 これらは海岸すれすれの標高100m未満の平地に形成されるとなると、架空世界で形状は適当に描画しても問題無いかもしれない。但し、湖のすぐそばまで山が迫っているならば、それなりに山の斜面に沿うようにする必要があるだろう。
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架空創造地図描画日記2019[No.6436]

 人工的な溜池が多い場所といえば、やはり讃岐平野であろう。地形図を眺めても低地に集中しているが、拡大するとそれなりに緩やかな起伏があってそこに水が溜まっているようである。とはいえ、自然の力だけで溜まるわけもないので、底を掘り下げたり周囲を堰き止めたりして溜めているのだろう。道路や土手に沿って水が溜まっている様子を見る限り、人工的に造成されているはずである。周辺には大きな川も無いし、雨の少ない地域らしい。月本國だと礼愛地方の辺りが相当するのか…?
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架空創造地図描画日記2019[No.6435]

 Web版国土地理院地形図を標高100m刻みの当局オリジナル配色で閲覧する方法だが、すっかり過去ログが遥か彼方へ流れてしまった。No.6391~6392を参照して頂ければすべて書かれている。方法は分かるけど読込用のデータファイルが飛んでしまった人のために、改めてアドレスを記しておく。
https://gepponkoku.nation.jp/monkasho/file/relief_allheight.txt
 最初は手っ取り早いところで作者の地元にある人工湖…と思ったのだが、周りの標高が200mにも満たない丘陵地帯にあるので、100m刻みでは大雑把過ぎて検証できないではないか…。平野部の人工的な溜池だったら局地的に大量にあったりもするが、よくよく考えればこの手の水たまりは適当に描いても問題無いではないか…!?だけど地形設定をもっと細かく刻めばボロがあぶり出てしまいそうなので、そこは実在世界の地形図を眺めながらほどほどに描かなければなるまい。
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架空創造地図描画日記2019[No.6434]

 改めて既存の月本國全図を眺めてみると、今になって我ながらやっちまったと思うような描画がある。それは湖と河川全般である。濃紺で塗りつぶしているだけに、余計に目立ってしまって恥ずかしい。作業中のファイルはすべてバックアップも万全に保存管理されているし、画像はレイヤー別に描いているので、後から河川のレイヤーだけ直せば済む話である。それはリメイク版が完成した後でこっそりやることにしよう。他にも色々やらかしてはいるが、とにかくこいつはどうにも頂けないので、地形設定を優先して早期完成を目指さなければなるまい。
 そんなわけで、水の流れと溜まり具合は地形と切り離すことができない。水は重力のなすがままに、高い所から低い所へと流れるわけだが、周りの標高が水面より高ければ、それを越えることは絶対に無い。天然・人工に関わらず、せき止められて窪地状になっていれば、そこに水は溜まる。そこで地形設定を施すならば、山の斜面の形状に沿って一定の高さにならなければならない。険しいV字谷が続くならば、川の流れもダムの形状も激しくギザギザになる。すべてよくよく考えれば自然の摂理による常識的なことなのだが、それが全然できていないではないか…。

架空創造地図描画日記2019[No.6433]

 鉄道と地形設定に関する議論はこのくらいにしておくか…。探せばまだまだマニアックな場所は出て来るが、最近毎日地形図を更新していたせいで、随分出たように思える。今は夏休みなので、鉄道で旅をする機会があれば少しでも参考にでもして頂けると有難い。地形図はスマホでも閲覧可能だし、当局オリジナルの地形配色もできるので、作者自身も遠征で活用するとしよう。
 さて、月本國地図の描画作業はどこまで進んだのか?実は現在描画を中断して、地図閲覧システムの構築を進めているところである。実在の地図アプリやwebの全国地図では、マウスホイールで縮尺を変更してドラッグでスクロールするのが一般的だが、そのシステムで月本國全図を閲覧できるようにする予定である。既存の公開されている地図アプリのシステムは流用せず、割と容易に構築できそうなjqueryで自作しているが、予期せぬ動作不良に苦戦しているところである。尚、作者のプログラミング技術は、たとえるならば日曜大工レベルなので悪しからず。これに関する議論を始めるとブログの難易度が上がってしまうので、この後は引き続き地形図を用いた別の議論を進める予定である。

架空創造地図描画日記2019[No.6432]

 四国の土讃線にはもう一つ、新改駅にある。こちらは地形図でも本線からはずれた場所に駅があるのが明確で、反対側の引込線も描かれている。土讃線は高知方面へ通じる幹線ながら、単線非電化でこの辺りの線形はあまりよくない。
 こちらも前回の坪尻駅を訪れた後にたどり着いたが、駅構内の線形は少し異なる。画像は引込線から撮影したもので、右上が高松方面、左下が高知方面へ通じる本線、左後方が駅である。本線を高速で通過することは可能だろう。
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架空創造地図描画日記2019[No.6431]

 続いては徳島県の土讃線坪尻駅である。地形図では拡大しても普通の構造になっているので、スイッチバックはもう消えてしまったのか?と思われたが、まだ残っているらしい。
 駅構内の構造は単純に引き込み線が互い違いに1本ずつ伸びているのみで、スイッチバックの中では最も簡素である。本線は25‰の勾配上だが、特急列車はあっという間に高速で通過する。尚、ここはいわゆる秘境駅で、普通列車も通過する場合がある。停車する列車があるならば、大抵すれ違いや特急の退避で待たされることになるだろう。作者が訪れたのは5年前だが、我ながらよくも立ち寄ったものである。
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架空創造地図描画日記2019[No.6430]

 全列車が通過できないZ字型の三段式スイッチバックのうち、豊肥本線立野駅は平成28年の地震発生以来復旧していない。残るは島根県の木次線出雲坂根駅である。
 地図の縮尺は割と小さいが、これでもスイッチバックの構造が明確に出てしまうほどの規模である。隣の三井野原駅までは直線で2km未満とはいえ、営業キロは6.4km。両駅の標高差は160mほどなので平均でも25‰となるが、駅構内は平坦なので実際は33‰ほどの急勾配が続いていることになる。
 一方で並行する国道は、こちらも珍しいループの途中でもう1回転する構造の奥出雲おろちループがある。作者は国道がまだ建設中だった30年ほど前に通ったが、今は列車の本数も激減したので、非常に難易度が高い。
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架空創造地図描画日記2019[No.6429]

 ループ線が出尽くしたので、引き続き前回の大畑駅にもあるスイッチバックを挙げてみるか…。No.6415の二本木駅やNo.6423の姨捨駅で既出だが、旅客扱いの無い信号所のスイッチバックまで含めると、全国にどれだけあるのか把握できない。少なくとも国鉄時代に存在していた箇所が次々と廃止されて、数が減りつつあることだけは確かである。
 さて、二本木と姨捨のスイッチバックは本線上から引き込み線が互い違いに分岐する構造なので、スイッチバックをせずに通過する列車もある。だが、前回の大畑駅は本線そのものがZ字の線形になっているので、全列車が必ずスイッチバックをしなければならない。こういう構造の箇所は数が一気に減るようだが、肥薩線には大畑の先で峠を越えると、その先の真幸駅にも同じ構造のスイッチバックで山を下る。尚、並行する国道221号にも峠の前後にループ線がある。
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架空創造地図描画日記2019[No.6428]

 最後は熊本県の肥薩線大畑(おこば)駅付近である。全国に5つあるループ線のうち、ループ区間の途中に駅があるのはここだけで、更に大畑駅はスイッチバックの構造になっている。5つのうちで一番マニアックな構造ではないか…。周辺の地形はかなりまったりしているようで、トンネルが少ないので線路の様子もよく見えそうだが、遥か遠方で列車の本数も少ないことから難易度が高く、作者は未だ行ったことが無い。
 例によって地図で標高を調べると、ループに入る手前が280mほどで、駅が294m、スイッチバックの後でループした交点では340mほどになる。半径300mほどで50~60mは上るので、確実に25‰以上はあるだろう。尚、肥薩線は八代で鹿児島本線から分岐するが、昔はこちらのルートが本線だったらしい。
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架空創造地図描画日記2019[No.6427]

 4つめは高知県の土佐くろしお鉄道である。若井駅~荷稲駅の間だが、ループの交点に信号所が存在して、そこからは予土線が分岐している。ループの途中に路線の分岐があるのは、全国でもここだけである。又、純然たる単線なので、上下の列車が同じループ線を通過する。
 地図で見る限り、ここは5箇所の中で最も綺麗な円を描いているのではないか…。半径400mほど、標高差は50mほどなので、既出の3個のループよりは急勾配である。元国鉄を引き継いだ第三セクターのローカル線なので、規格もそこそこではあるが、特急列車も走る区間である。
 恐縮ながら、作者は予土線には乗ったことはあるが、土佐くろしお鉄道に乗ったことが無いので、このループ区間を通り抜けたことは未だ無い。それでも予土線の車窓からは、信号所付近から眼下に線路を見ることができる。

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架空創造地図描画日記2019[No.6426]

 続いては北陸本線である。このループ線は敦賀駅と新疋田駅の間の上り線米原方面のみに存在し、下り線福井方面はごく普通の線形で勾配を駆け下りる。半径は500mほどで、交点の標高差は30mほどなので、勾配はかなり緩めと思われる。
 ループ区間は前後では北陸本線の上下線が立体交差していて、かつ、ループ区間のトンネルが途切れた区間では、敦賀駅から分岐する小浜線の線路も見える。地図で見ても線路が色んな場所を通っているのが明確であろう。実際に乗れば、車窓から見える別の線路の正体が何なのか?すぐに把握できずに迷ってしまうという、かなりマニアックな場所である。

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架空創造地図描画日記2019[No.6425]

 市販の時刻表のアバウトな路線図にさえ、上越線には上越国境をはさんで2個のループ線が描かれている。前回が群馬県側に対して、こちらは新潟県側の地図である。越後中里駅と土樽駅の間の上り線のみに存在し、下り線はループを避けるように大きく迂回する線形である。てなわけで上越線の2個のループは、いずれも長岡から水上方面へ向かう上り列車のみが通過することになる。
 こちらも地図で見る限り、半径500mほどで割と大きめに回る。ループの交点はどちらもトンネルの中なので正確な標高は把握できないが、トンネル入口が494mで、50mほど標高が上がると思われるので、規模は前回と変わらないだろう。
 実際にこの区間は何度も乗っているのだが、未だにループしている実感が沸かない。カーブを描きながら上っているという感覚は得られるものの、延々とトンネルが続くので、景色が全然見えないのである。ループの途中でトンネルが少しばかり途切れるが、対向の線路が接近していても、見えそうでよく見えない。

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ごとりん

  • 著者:ごとりん
  •  架空創造地図及び国家の普及を目指して、日々の生活で戦闘を続ける貧乏クリエーター。このブログの毎日更新が途切れない限り、無事に生存しているものと関知して下さい。
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